• ペタングとは

ペタンクはフランス発祥のボール投げゲームで、金属製のボール(ブール)を目標球(ビュット)にできるだけ近づけることを競います。プレイヤーは交互にボールを投げ合い、目標球に近いボールを多く持つチームが得点し、先に13点を取ったチームが勝利します。サークル内から投げ、戦略と技術が重要なスポーツです。


  • 歴史

ペタンクは1910年にフランス南部の港町ラ・シオタ(La Ciotat)で誕生したボール投げゲームです。起源は古代ローマやギリシャの球技にもなっていますが、現代の形は19世紀にプロヴァンサルゲームから発展しました。足を固定して投げる新しい投球スタイルは、1907年頃に地元のジュール・ルノワールが考案したといわれています。


  • コラム

ペタンクは単純ながらも奥深いゲーム性が魅力です。投げる際に足を固定するにより、距離と精度が求められ、戦略や心理戦も展開されます。砂利や土の多い屋外の平坦な床でプレーされるため、環境によって困難度が変わる点も特徴です。老若男女が楽しめるペタンクは、地域のコミュニティスポーツとしてもまた、公式競技として国際大会も積極的に行われており、フランスをはじめヨーロッパ各地で愛好家が多いスポーツです。


  • 基本ルール
  • 1チームは1~3人(シングルス、ダブルス、トリプルス)
  • 使用するボールは金属製中空球(直径約70~80mm、重さ約650~800g)
  • 直径35~50cmのサークルの中から投球開始
  • 目標球(ビュット)は木製または樹脂製で直径約3cm
  • ビュットに優先的にボールを投げ合う
  • チームは対話に投げ、相手のボールより近くなるように狙う
  • 1セットは13点先取で勝利
  • スコアはビュットに近いボールの数で確定(相手より近いボールの数)

  • 競技の流れ
  1. ジャンケンやコイントスで先攻チーム決定
  2. 先攻チームがサークル内からビュットを6~10mの範囲に投げる
  3. 先攻チームがビュットにこだわる球を投げる
  4. 後攻チームがビュットに大事な球を投げ返す
  5. 対話に投球し、ビュットにより近い位置を狙う
  6. チームのボールを全て投げ終わったら得点計算(13点先取で勝利)
  7. 得点チームが次のメーヌ(セット)を開始するサークルとビュットの位置を決定