- ボッチャとは
ボッチャは、赤と青のボールを白いジャックボール(目標球)にどれだけ近づけられるかを競うパラリンピック競技です。戦略と技術が重要で、個人戦、ペア戦、団体戦があります。ボールの投げ方は自由で、補助器具の使用も認められています。年齢や性別を問わず楽しめるユニバーサルスポーツとして親しまれています。

- ボッチャの歴史
ボッチャは古代ギリシャやローマ時代の石や球を投げて競う遊びに起源を持ち、6世紀のイタリアで現在の原型が生まれました。名前はイタリア語の「Boccia」(ボールの意)に由来します。1980年代に現在の形が整備され、1988年のソウルパラリンピックから正式種目となりました。
- ボッチャのコラム
ボッチャは障がいの程度を問わず誰でも楽しめるユニバーサルスポーツで、「地上のカーリング」とも称される戦略性の高い競技です。体力に左右されず、精神的な駆け引きと的確な投球技術が勝敗を分けます。障がいの重さに応じて4つのクラスに分けられ、多様な選手が参加可能。国際的に広がりを見せ、日本には1996年に伝わり、1997年に日本ボッチャ協会が設立されました。2016年リオパラリンピックでは銀メダル、2020年東京パラリンピックでは日本代表が金・銀・銅メダルを獲得し、競技の認知度と人気が急上昇しています。日本代表チームは「火の玉ジャパン」として国際的に知られています。
火ノ玉JAPAN ボッチャ日本代表 | 一般社団法人日本ボッチャ協会
- ボッチャの基本ルール
- 目標球「ジャックボール」(白球)に赤と青のボールを交互に投げ、いかに近づけるかを競う。
- 投球は投げる、転がす、他のボールに当てて動かすことが可能。
- 試合は個人戦(1対1)、ペア戦(2対2)、団体戦(3対3)で行う。
- 先攻チームが最初にジャックボールを投げ、その後自チームのボールを投球。
- ジャックボールに遠い側のチームが次に投げる順番を持つ。
- 6球ずつの投球を終えたら、ジャックボールにより近いボール数が得点になる。
- 合計得点で勝敗を決める。個人・ペア戦は4エンド、団体戦は6エンド。
- 障がいの程度で4クラスに分かれ、公平に競技できる。
- 審判なしでプレイヤー自身が距離を計測する場合もある。
- ボッチャの競技の流れ
- じゃんけんやコイントスで先攻・後攻を決定。
- 先攻チームがジャックボールを投げて試合開始。
- 先攻チームが続けて自分たちのカラーボールを投げる。
- 後攻チームがジャックボールに遠い側から次のボールを投げる。
- 交互に全てのボール(各6球ずつ)を投げ終える。
- ジャックボールにより近いボール数で得点を計算。
- 1エンド終了。個人・ペア戦は4エンド、団体戦は6エンドを行う。
- 合計得点で勝敗を決定。タイブレイクは1球ずつ投げて勝者を決める。